Classbook
「浅見さんできました」
「あら、早いわねー。ありがと」
そういわれて、初めての仕事を終えた。
それなりの時間パソコンに向かっていたせいで肩がかちこち。
目もしょぼしょぼで眠気も半端ない。
肩の痛みを少しでも抑えようと思って、背伸びをしようとしていた時、研究室の外から声が聞こえてきた。
「すいませーん。」
「あ、来たかも。南ちゃんいってきて」
「はい」
浅見さんを見れば、まだ鑑定をしているようで、スポイト片手にいろいろとやっていた。
研究室の外に出れば、すぐに目に入る出入り口に見覚えのある顔が…
「…え、麻未ちゃん?」
「芙美ちゃん!?」
「なに?南ちゃん知り合いだったの?」
どこからともなく現れた室長。相変わらず、手にはせんべい。
よく見れば昨日とはちがう海苔せんを持ってる。
「高校の時からの友人です」
「そうなんだ!そーか、そーか」
そういって、ぼりぼりとせんべいを食べ出す
所長ってなんでこんなにも自由なんだろうかねー。
所長なら、きっと徹夜なんてしないで、寝てそうー
「みなみちゃーん。はい。これ、明日までに報告書もよろしくね。で、麻未ちゃんはこっちー」
「「はい」」