Classbook
所長に渡されたのは新しい鑑定依頼。
しかも明日までって
今日も徹夜決定じゃんか。
…就職2日目にして厳しー
「あら、また鑑定?」
「…みたいです」
研究室に戻れば、鑑定がひと段落したようで、浅見さんが休憩をとっていた。
「所長もねー。入ったばっかりの子にそんなに厳しくしちゃいけないわよねー」
「仕事ですから」
ことばではそういいながらも内心は、あのくそじじいって思ってます。
私に寝る時間をくれと
まー、当たり前のごとくそんなことは言えないんで
いったら、速攻、首ですから。
「所長はきっとせんべいだけで生きていけると思うのよ」
「そうですか?」
じっさいのところ、せんべいを食べているところしかみたことがないんですけど。
「今度、所長の研究室に入ってみなー。あそこ、せんべいばっかりだから」
なんだか、ものすごく想像できる。
今度、ぜったいに入ってみよ。
一度、そうやって言われるとものすごく興味がわいてくるもので、とてつもなくあの中をなぞいてみた君ってくる。