Classbook


「南ちゃーん」

所長に渡された鑑定依頼のものに取り掛かっていた時、研究室に所長が入ってきた。

麻未ちゃんとともに


「南ちゃん、麻未ちゃんにいろいろと教えてあげてね?」


…私、昨日はきたばかりなんですけど。

それに、渡されたばかりの鑑定依頼があるんですけど。


「もー所長!!南ちゃんにばっかりそんなに頼まない!!」

「…浅見―」


浅見さんにひと蹴りされた所長は心なにしかなんだかちいさくなった。

…浅見さん助かります。

私はそんなに言えないですから。

…危うく、私の仕事が増えるとこだったし。

所長は人使いが荒すぎるんです。
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