Classbook

同窓会





しばらく、淡々と仕事をこなした。

…最近は慣れてきた。

仕事に慣れたんじゃなくて、徹夜に慣れたのかもしれない。

そのぐらい、ありがたいことに忙しい。


「そういえば、芙美ちゃん。同窓会どうする?」


解析がひと段落つき、麻未ちゃんと休憩をしていたときだった。


「…同窓会?」

「あれ?はがき着てない?」


最近はホントにめんどくさくて、家に帰っていなかった。

郵便物の確認なんてしてなかったんですわ。

どうやら、麻未ちゃんによると同窓会があるらしい。

確かに今年で、卒業して5年。

そういえば、卒業式の日に5年後に同窓会をやるって言っていたような気がする。

そんなことを思いながら久々の帰路につく。

…実際は着替えをとりにきただけなんだけど。

ポストにたまっていた郵便物をあさると確かにでてきた同窓会の案内通知。
…はて、行こうかいかまいか。

麻未ちゃんが行くならいこうかなー

なんて思う。

実際のところ、高校生活にほとんど思い出なんてないからねー





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