Classbook
「はい。」
「…ありがとうございます」
いいにおいがする。
おかげで、目は覚めた。
それと同時に何とかして帰ろうと
…その前にここがどこなのかわからないから。
どうしようもないんだけど。
「南―、出かける準備しろ」
「…なんでですか」
「昨日言っただろ、出かけるって」
「…わかりました」
断ったところで何も変わることがないということは昨日学びました。
だから、いやだけど、ほんとにいやだけど。
いやでいやでたまらないけど。
昨日洗濯してもらった服を着る
「化粧しないのか?」
「…しないです」
「女だったらするだろ?」
「…女じゃないって言いたいんですか?」
化粧はあんまりしないです。
…したって、毎日の徹夜で落としてる時もないし、するときもないからなー
「そんなこといってないだろー。ま、いいや行くぞー」
そういって、アパートの部屋を出る。