Classbook
迷いながらもついた科捜研
「…」
なんだかなー。
ここに就職したって感じがまったくしない
「あ、もしかして、新しく入る子?」
「あ。はい。南芙美です」
「ちょっと待ってねー」
そういって、奥の方にいってしまった白衣の女の人
…仕事がものすごくできそうな感じの人。
「君が新しく入る子?」
「あ、はい」
奥の方から出てきたぽっちゃりした人。
…手にはせんべい。
「昨日ちょっと事件が起きてねー。みんな手がいっぱいなんだよね。だからごめんね。手伝ってくれる?はい。これ、着て」
「え、あ、はい」
無理矢理押し付けられて、受け取った腕の中には白衣。
…すぐに仕事ですか。
「で、私はどこに行けば?」
「そうだねー浅見―!!」
しばらくして、奥のドアからひとが出てきた。
「はい?室長―今、忙しいんですけどー」
そういって、出てきた今さっきのひと
30代の女の人。
頭のよさそうな感じの。
「この子、手伝うから」
そういいながら、所長はせんべいをぼりぼり。
…おいしそうだなーなんてのんきに思う