続:first love~世界で一番素敵な初恋~
「友倉尚輝、すげぇよな。」
そう言いながら隣に立つのは俊輔くんだった。
「俺、1試合目からずっと友倉の試合を見てるけど、あいつはまだ相手に1ポイントも与えてない。」
「え、1ポイントも?」
今はどこのコートも3試合目に入ってるはずだから、その間に相手に1ポイントも与えてないのは凄いこと。
「多分、今の彼はあの時よりも強いと思う。
一球一球かなり正確に打ってる。
普通は3試合も連続でここまでの集中力は続かないよ。」
確かに、何試合も連続で行うのは公式戦では有り得ない。
ハイスピードで行うレギュラー争奪戦くらいだ。
「ひょっとしたら唯那の記録、破られるんじゃねぇか?」
彼は本当にそう思わせるプレーをしてる。