続:first love～世界で一番素敵な初恋～

「今は弁護士になって良かったと思ってる。
最初は彼を支えたいと思って取った資格でしかなかったけど、その資格で彼を殺した犯人を重い刑に処することが出来た。
それだけでも弁護士になった価値はあると思ってるわ。」


お母さんの弁護士という仕事は、全てお父さんが始まりだったんだ。


だったら、私にもお母さんの思いを引き継ぐ義務がある。


今までお母さんが一人で闘ってきた分、今度は私がお母さんを支える番なんだと思う。


「お母さん、今度は私がお母さんの気持ちを引き継ぐよ。」


今はまだ大学に行けるのかも、弁護士になれるのかも分からない。


でも、どんなに時間が掛かっても弁護士になりたいと思う覚悟がお母さんの話を聞いて出来たんだと思う。


「え？」