続:first love~世界で一番素敵な初恋~
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次の日の放課後。
西園寺に対しての答えが決まった私は屋上で西園寺を待っていた。
家には人が沢山居るし、落ち着いて話せるのはここしか思い浮かばなかったから屋上を選択した。
手すりからは下校していく生徒達が見える。
「唯那、遅くなって悪い。」
後ろから聞き慣れた声が聞こえる。
振り向くと息を切らした西園寺が現れる。
西園寺は生徒会の後だからきっと走って来てくれたんだと思う。
「ううん、私もさっき来たところだから。
忙しいのに呼び出してごめんね。」
「いや。それで屋上に呼び出してどうした?」
早速本題を振られて私は肩を震わしてしまう。
「…………昨日の返事か。」
西園寺は私の反応を見て何の話をするために呼び出されたのか分かったらしく、顔つきが真剣なものに変わった。
そして、多分だけど、私が話そうとしてることが分かってる。
「…………うん。」
やっぱり話すとなると変に緊張してしまう。
でも、ちゃんと自分の気持ちを伝えないといけないんだ。