続:first love~世界で一番素敵な初恋~
「ゆっくりでいいから、話してみな?」
多分だけど、西園寺は私が何を話そうとしているのか分かっていると思う。
そう思うと私の目からは自然と涙が溢れてくるけど私は必死に堪える。
「………ごめん、西園寺。
私、アメリカに着いていけない。」
私は西園寺の目を見ながら必死に気持ちを伝える。
「でも、着いていけないのは西園寺のことを好きじゃなくなったからじゃないの。」
私は誤解されないようにすぐに言葉を繋げる。
「私はね、西園寺を支えられるような人間になりたいの。」
どんなに堪えようとしても涙は引いてくれるどころかどんどん溢れてくる。