続:first love~世界で一番素敵な初恋~
「…………だったら何で着いてきてほしいなんて言ったの?」
最初から分かってるなら私を試すような真似はしないでほしい。
「もし着いてくるなって言ったら不安になるだろ?
ひょっとしたらアメリカに浮気相手が居るんじゃないかとかな。」
別にそんなこと思わないんだけど。
………でも、完全には否定出来ないかも。
「唯那のことだから絶対に余計なことを考えるって。
だから敢えて着いてこいって言ってから、唯那の答えを聞きたかった。」
「………西園寺のバカ。」
私は頬を膨らませて西園寺を見上げる。
「悪かったって。」
「……………」
西園寺は許してほしそうに私をじっと見つめる。
そんな目をされたら何も言えないんですけど。
「俺、唯那を応援するから。
日本でやりたいこと、頑張って見つけろよ。」
「うん。」
「だからってお前を手放すわけじゃねぇから。
俺が居ないからって絶対に浮気はするなよ。
離れててもお前は俺のなんだからよ。」
西園寺は照れているのか手の甲で顔を隠そうとしても耳が真っ赤なのが見えていた。
「西園寺もだよ?
アメリカで金髪美人と浮気したら許さないから。」