続:first love~世界で一番素敵な初恋~


”自分を責めたってお父さんは喜ばない。”
そう、西園寺が言ってくれた言葉を思い出す。


西園寺が私と向き合ってくれたから、今の私があるんだ……………


「いってきます。」


久しぶりに歩く学校への道。
鵬龍学園に転校するまで1年間も通っていたのに、久しぶりに歩くと入学式を思い出す。


………と言っても、私は一応転校生の扱いになるから似たような感じなんだけど。


「着いた。」


校門までたどり着くと、目の前には懐かしい校舎がそびえ立っていた。


「ねぇ、あれ唯那先輩じゃない?」


校門の前で立っていると、周りにいる私と同じ制服を着た女の子達が私の方を見る。


もしかして……………


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