続:first love~世界で一番素敵な初恋~
「ねぇ、早く続きを始めようよ。」
そう言うと、転校生は次のレシーブを構える。
結局、全て私のサービスエースで1セットを取り、そのあとも全てリターンエース、サービスエースの応酬で結局、彼に1ゲームどころか1ポイントさえも与えることなくゲームを終えた。
丸で去年の全国大会の決勝戦を思い出すような試合だった。
「ゲームセット。ウォンバイ佐倉!」
審判をしている健二くんの声と共に部員全員が抱き合って喜び、
「さすが唯那様!」
「唯那様、かっこよすぎです!」
転校する前に私のことを応援してくれていた女の子達もフェンスの外で騒いでいた。