続:first love~世界で一番素敵な初恋~
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放課後になると、私はすぐに部室に向かい、レギュラージャージに身を包む。
そして家から持ってきたラケットバッグから普段練習で使用しているラケットを取り出すと、ガッドの形を整える。
「唯那、もう来てたのか。早いな。」
コートに向かおうと部室を出ると健二くんと鉢合わせになった。
「テニスの練習久々だから早く行って壁打ちでもしようと思って。」
「昨日あんな試合をやった奴がよく言うよ。
あ、俺すぐに着替えるから一緒にコート行こうぜ。」
「うん、じゃあここで待ってるね。」
健二くんが着替えるのを待って一緒にコートに向かう。
すると、何故かコートはざわついていた。