続:first love～世界で一番素敵な初恋～

「１ヶ月後、大会の出場選手を決める為にレギュラー争奪戦を行う！」


顧問の言葉に周りはざわついた。


レギュラー争奪戦とは、うちの学校で不定期に行われているもので、大会以外でも森田先生の気分で決まることもある。


だから、１回レギュラーになったから安心出来るわけではない。


レギュラーになった選手はその地位を維持する為に、そしてレギュラーになれなかった者は次こそはレギュラーになる為にとそれぞれのレベルアップを目的に行われていた。


「では、１年生の為にレギュラー争奪戦のルールを説明する。
このレギュラー争奪戦は全員が出場するのではなく、出場したいと申請した者が出場出来る。
だが、申請出来るのは２、３年だけだ。
１年生は申請することが出来ない。
しかし、白樺学園の伝統で１年も出場出来る条件ってのがある。
だが、それを認められるのは全員ではない。
俺が練習を見て決めた３人だけが出れる。」


１年生は申請が出来ないと言った時は落ち込んでいた１年生だったが、チャンスがあることを知るとすぐに顔つきが変わった。