続:first love~世界で一番素敵な初恋~
「それなら……私をこの試合に出場させて下さい。」
もう話を聞いてもらえないと分かった私はもう実力で勝負するしかないと最後の手段に出た。
「私がテニス部に相応しい実力を持っているのか、この結果を見て決めて下さい。」
「お前な、この試合は1年生でも実力を認められた者しか出られないんだぞ?
それにうちのテニス部はレギュラーじゃないといえど簡単に勝てる相手じゃない。」
「なら、条件を出して下さい。
それをクリアしたら入部を認めてください。」
こうしてレギュラー争奪戦でグループ内の2位以内に入ることが部員として認める条件になった。
でも私が入るグループというのが、昨年、全国大会個人戦3位と鳴ったテニス部長と2年生で一番強いと言われているレギュラーが居た。
他にもレギュラーに近いと言われる部員牙揃っていた。
つまり、その中で最低でも2年生で一番強いレギュラーに勝たなければ入部は認められないという過酷な条件だった。