続:first love~世界で一番素敵な初恋~
「どうだ?諦める気になったか?
この条件にクリア出来るんだったら入部を認める。」
顧問も私が諦めるようにと最終手段を出してきた。
確かにこの条件は私にとって厳しい。
去年まで中学生だった私が高校テニス部の全国レベルの中で上位に勝ち上がらなければならない。
普通なら誰もが諦める条件だと思う。
でも、私は………
「いいですよ、この条件呑みます。
だから先生もちゃんと約束を守ってくださいよ?」
私にとってこういう無茶な条件を出される方がテンションが上がっていい状態になる。
だから諦めるどころか上等だった。
その時の先生の驚いた顔は今でも覚えている。
先生にとっては今までで一番のマヌケ顔だったと思う。