続:first love～世界で一番素敵な初恋～

「俺らに立ち向かおうなんて100年も早いんだよ。」


そう言うのは、このテニス部で一番強いとされるテニス部部長の朝倉健也さんだった。


「いくら可愛いからって、試合で手加減するつもりなんかないから。」


「身の程知らずもわきまえろ。」


勿論、レギュラーメンバーにも睨まれている。


まぁ、この頃は部員も、女の子達も………とにかく、ここにいる全員が敵だった。


待機している間も私にも聞こえるくらいの声で悪口を言われていた。


さすがに私も人間だからこんなに悪口を言われて黙っていられるわけがない。


この時から少しずつ苛々が溜まっていた。


確かにレギュラー争奪戦というのは１年生は本当に実力のある者しか出ることは許されない。


だから、部員でもない私が出ることに反対してる者は多い。