続:first love~世界で一番素敵な初恋~


誰もが私のことを一回戦で負けると決めつけていたので私がここまで勝ち進むとは予想していなかったと思う。


試合が始まる前はコート中に私に対するブーイングが鳴り止まなかったけど、一回戦が終わってからは嘘のようにブーイングは鳴り止み応援の声が増すばかりだった。


「何なんだ?あいつ…………」


「レギュラーに近い存在って言われてる奴らを相手に完璧なストレート勝ち………」


今まで私のことを馬鹿にしていたレギュラーも、今では全員が食い入るように試合を見ていた。


「ねぇ、次の相手は……………誰?」


他のグループがまだ半分しか終わっていない頃、私達のグループはというともう残り4人しか残っていなかった。


理由は私がストレートで勝ち進めるので平均的な時間に比べて異様なペースで進んでいたから。


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