続:first love~世界で一番素敵な初恋~
「勿論、出場しますよ?
レギュラーとは関係ないけど、史上初の3連覇
を狙う気まんまんなんですから。」
なんて言うと、俊輔くんと和哉くんと拓磨くんが一斉にハァとため息を吐く。
「あのなぁ、一応これは試合に出るメンバーを決める為のものなんだけどな………」
「そうだよ。
団体戦の試合に出ない唯那に3連覇されたら俺たちのメンツが…………」
「また女子より弱いレギュラーってレッテルが貼られちまう…」
「もし、また唯那が優勝したら今度こそ俺らのファンクラブが解散になるんじゃねぇか?」
なんて彼らは言うけど、本心で言ってるんじゃないことは分かってる。
「やる前から負けるって決めつけないでよ……
まだ1ヶ月後なんだし、早すぎるよ!」
そう言うと昔の言葉を思い出したのか、3人はニヤッと笑う。
「それ、唯那の口癖だよな。」
「確か1年の争奪戦の時も言ってたよな。」
「唯那!今年こそリベンジしてやるから油断するなよ!」
「うん、私も負けないように頑張る!」
なんて言うと俊輔くんに
「いや、唯那はそれ以上頑張らなくていい。」
なんて言われて笑いが起こった。