続:first love~世界で一番素敵な初恋~


「え?」


「あ、その、私が1年生の時はそんな感じじゃなかったから………」


「………まぁ、唯那が俺のことを変わったって言うなら、それは間違いなく唯那のお陰だな。」


先生は一瞬考えてから口を開く。


「えっ?私、ですか?」


「…………俺はな、元々教師になりたくてなったんじゃないんだ。」


「え?」


先生が本当は教師になりたくなかったなんて初耳だった。


「だから教師という仕事に誇りを持てなかったし、生徒に対しても適当な態度しか取ってこなかった。
だから唯那がテニス部に入りたいって言いに来た時も適当にあしらうような真似しかできなかったんだ。」


「そうだったんですか………」


< 92 / 117 >

この作品をシェア

pagetop