続:first love~世界で一番素敵な初恋~
3年生レギュラーの言葉に部員全員が盛り上がりを見せる。
「このレギュラー争奪戦はただレギュラーを決めるだけではない。
この部の中で一番強い選手が決まる大会でもある。」
確かにルール変更されてからはレギュラーの中でも順位が決まる。
「まぁ、2年連続で優勝しているのがこの隣に居る唯那なんだが………
レギュラーメンバーがいつまでも負けているわけにはいかない!」
確か同じセリフを去年、玉城部長が行っていたような気がする。
「まぁ、そういう俺も唯那には一度も勝ててないんだけどな。
ということで、今年こそ唯那に勝てる人間がこの部に居ることを信じている!以上だ!」
その言葉に思わず私の体が傾いてしまう。
いやいや、格好いいことを言って何で俺が勝つとか言わないのかな?
しかも、まさかの後輩頼みだし………
「じゃあ、一回戦に当たっている人はすぐにコートに入るように。
1年生で試合に参加しない部員はそれぞれ割り当てられたコートで審判をするように。
では、解散だ!」