性悪な彼のオモチャ



一回落ち着かなきゃ…



キーンコーンカーンコーン


チャイムが鳴る。
なんて、間が悪いの? 




彼方君が席に戻る。




あたしも自分の席に仕方なく座った。



彼方君に目を向ける…


ドキドキする正直なあたしの心。




白い肌


長い睫毛


高い鼻


凛とした薄茶色の瞳



王子様の容姿に恋しているだけなんだろうか?



なら、大河君にも間違いなくドキドキするはず。



あたしは、それを確かめたくて大河君にもう一度会う決意をした




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