性悪な彼のオモチャ



「やっぱりな、そうだと思った」



待ち伏せされてたんだ。
しかも、何で感づかれてしまったの?



『何で分かったのよ?』


「そりゃ、いつもと態度違って慌ててたし、妙に素直だったしな」



鋭いよ彼方君。
鋭過ぎて怖いよ。



『…ははっ』



あたしは苦笑い気味で彼方君を見た。



あたしバレたからには何されてしまうんだろうか?




「じゃあ、オモチャちゃん。放心状態だけど大河のとこに行くからな」



かなり何かを企んでるあの顔を見て性悪どころか…
悪魔のように感じた。




.
< 112 / 144 >

この作品をシェア

pagetop