性悪な彼のオモチャ




『ひっ、やっ…』


「何、その声っどうしたの?!」



意地悪く微笑んでいる性悪王子は、まさに悪魔。


あたしはというと、その王子の顔をじっと睨んでいるのに、それでも表情一つ変えずに微笑んていた






「じゃあ、しょうがない…今日はこれで許してやるよ」





あたしの顔をまっすぐ見る。
やっぱりとっても凛々しい王子顔…


あの口調と性格さえよければ本当に王子様なのに…



ドキドキが隠せない。何が起こるんです今から?



最初口にキスされるのかと思ったけど彼方君は方向をずらして頬と額にキスをしてきた。



ドキドキして嫌な感じがしない。


逆にどうして口にはしてくれなかったのって思ってる自分がいてしまう…



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