性悪な彼のオモチャ
大きな家の目の前に行き、黒いインターホンに手を掛ける
ピンポーン
「はい、誰…?」
『あの…今日からお世話になる…南波です』
出たのは、ちょっと声の低い男の人の声。
大丈夫。緊張しなくても大丈夫…
なんて思ってもどういう人と一緒に暮らすのか妄想していると緊張してくる。
もし、神様がいるなら今日学校であったことをなくしてこれから会う、ここに住んでる方が王子様であることを叶えてください
運命的な王子様と出会わせください。
それに、私生活まで、良い人じゃないとあたしこれから毎日最悪な日々が続いちゃいそうだよ。
あの隣の席の性悪王子のせいで…
「…そこでぼーっとしてる不細工女。中に入らないなら鍵閉めるぞ?」