性悪な彼のオモチャ




あの声が聞こえた気がする―…




あの性悪男の声が…






あたしは恐る恐る後ろを振り返ってみた



「お前かよ、今日来る南波 未恋つーのはっ。たくありえねーんだよ。お前みたいな不細工と一緒に住むなんてな」



かっ…神様はあたしを見捨てた。


見捨てられてしまった…




これから悪夢だ。悪夢をあたしは見続けなければいけないんだ


この性悪な偽王子と一緒に住むなんて、いやだって言ったらいや




『それは、こっちのセリフだし、なんなのよ。あたしの夢はぶち壊すし不細工呼ばわりはするし、変なことはしてくるし本当ありえない。』




あーなんか、学校であったこととかを正直に言うとすっきりしちゃう。



「全部本当のことを言って何が悪いんだ?そんなに嫌なら俺とゲームでもするか?」




『ゲーム…?』




何、なんのゲームをして何をする気?



< 22 / 144 >

この作品をシェア

pagetop