性悪な彼のオモチャ






「じゃあ、近くにバスケットゴールがある公園あるから行こうぜ?」



絶対に負けないもんねー!


お父さんとお母さん、いきなり帰ってきたらびっくりするんだろうな。




ふふっ…驚かせてやろう、クスクス





あ、いけない。また妄想ワールドに入っていた。あたし時々自分の世界に入ること多いんだよなぁ直さないとって思ってるんだけど直らない。





「お前1人でにやついてるとか、やっぱり異常だな。」


『に、にやついてないです』



えっ…ちょーっと待って、あたし顔にやついてた?



にやついてない。にやついたつもりないよ、鏡見てないからわからないかもしれないけどあたしの顔だし、にやついてないはず…



「明らか、にやついてたし。この変態」


『変態はそっちじゃん』



そう言ったのも、聞かずにあいつはそのまま何もないように勝手にスタスタと進んでいった。




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