性悪な彼のオモチャ
「好きに使え、ちなみに隣は俺の部屋。勝手に来るなよな」
『誰が、行くもんですか…』
この上から目線、あたしには妙に気に障って仕方が無い。
まぁ、あたしの夢の王子様はいつもにこやか優しさ満点なんですから。無理も無いわねこんな性悪王子には…
「あっそ…俺は行かせてもらうわ」
『い、いや勝手に入ってこないで下さい。』
手を横にいらないという風に振っているといきなりその手を強く掴まれた。
「俺様に逆らったらどうなるのかな?オモチャちゃん」
悪事を考えているような目であたしを見つめる…
な、何かする気だ。
でも、その何がわからないから対処法が無い。