性悪な彼のオモチャ





『何よっ…』



あたしはあいつに目で訴えた。




「気の強いオモチャ。そんな態度でいいのかよ?」


『いいもん』




「へぇ―…」



何…?ってかまた顔近づきすぎでしょ?
何よ何されるのよ。いきなりそんなことされても急には妄想働かないんだからね?



近いんだってば。









コンコン





ドアを誰かがノックしている。



あたしとあいつの距離わずか数センチで顔を近づけるのを止めた。



「ちっ、誰だよ?ったく間の悪い奴」


いや、むしろかなり間の良い人だと思いますが?




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