性悪な彼のオモチャ




「正当防衛って何?俺が何すると思ったわけ?この手見てみろよ」



さっき、待てと言った後に少しあたしの髪に触れたと思ったら、右手の上には白い綿が置いてある。



あははっ…勘違いしちゃったかな?




『えっと…あ、ありがとうございます。』




「正当防衛って…そんな、変な妄想したんだっ。」




やっぱり、目を細めて怪しくもかっこいい王子スマイル。




怪しいっていうのも


性悪っていうのもわかっているのに…




このスマイルに弱いあたし…




弱み、握られてしまってる。



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