性悪な彼のオモチャ
ガラッ―…
「はい席に座れ、今日は転校生が来たからな」
とうとう待ちに待った、噂の転校生の登場がやってきました。
王子様がやってくるかもしれないんです。
いえ王子様はあたしを見つけに来てくれたのかも…
妄想しすぎて顔がどうしてもにやけてしまう。
先生がドアに向かっておいでおいでと手を振っている。
ガラッ―……
「転校生の神宮寺 彼方君だ。外国から帰って来たばっかりだみんな、仲良くするように。じゃあ、自己紹介してもらえるかね?」
あたしは、その一瞬呼吸が出来ないほど苦しくなった。
胸のドキドキがすごく早く鳴っている。
王子様…まさにあたしの想像していた理想の王子様です。
男の子の容姿は本当に綺麗で、大きなやわらかい目、高い鼻、長い睫
…すべてが完璧な容姿そして性格は
「神宮寺彼方です。日本に帰ってきたばっかりで、みなさんに迷惑かけてしまうかもしれませんが…よろしくお願いします」
ドキュン。完璧ですわ、完璧すぎて鼻血がでそう////