性悪な彼のオモチャ
性悪はみんなの王子
あれから、あの性悪から逃げて夕食のときにお父様の樹(いつき)さんといた間はあいつは完璧な王子ぶりだった。
『よーし、じゃ作りますかっ』
腕まくりをして、家から持ってきたふりふりのレースつきのエプロンをして卵を割った。
一番最初に起きて、お弁当2人分作っている途中でございます!
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すべて、ご飯を作り終えてダイニングに向かうと樹さんと目が合った。
きっともう少ししたら、あいつが起きてくる。顔を合わせると思うと…気が重いよ
「未恋ちゃん、おはよう」
優しさ満点悩殺スマイルのお父様
今日もかっこよすぎますっ。こんなお父様あたしもほしかった。
『おはようございます。どうぞ食べてくださいね?』
「あ、ありがとう。とってもおいしそうだよ。未恋ちゃんならいいお嫁さんになれるね?」
『いえ…そんなことないですっ』
そんな優しい笑顔で褒められると、調子に乗りますって…えへっ