性悪な彼のオモチャ
あたしと紗耶は、性悪王子と女の子たちを少し離れたところで見ていた。
『神宮寺君。英語話してみてー』
「You are pretty like a princess.I can come to this school and am glad.」
『な、なんて言ったのー?』
「君はお姫様のように可愛いですね?僕はこの学校に来れてうれしいです」
『きゃっーー!』
なんて、騒いでる女の子たち。あいつもあいつで、嫌な顔一つしないで応じスマイルを続々としていた。
『あれは正真正銘王子ね…』
紗耶は感心したように頷いている。
『あんな奴、王子様じゃないもん…』
あんな性悪なんて知らない。