性悪な彼のオモチャ





『神宮寺君となんていいなぁ』



そんな声が、教室中の女子が口にしてるのを聞きながらあたしは性悪王子に教室から仮病で連れて行かれた。



掴んでいる手首の強さが強くなる。



『痛っ―…』





「お前さ、何あの態度?!」




王子は、こないだ保健室の場所をちゃんと教えたはずなのに1階には向かわずに上へ上へ階段を昇ってピタリと屋上のドアの前で止まった。



『あの態度っていきなり何?っていうかあたしに仮病させて何でこんなところまで連れ出してくるの?』


「俺が先に質問したんだ。何で機嫌悪いんだよ答えろよ」




近づいてくる王子にあたしは比例し後ろに下がると壁がありそのまま横に王子の手がきてあたしは逃げられなくなった。



あたしが、何したっていうの?
何も、何もしてない。変な態度だってとってない。全部、王子のせいじゃないあたしにだけ冷たく意地悪くあたって他の人には優しくて


何で、そんなあたしばっかりきつく当たるのよ…意味、わかんない




< 61 / 144 >

この作品をシェア

pagetop