性悪な彼のオモチャ




『別に機嫌悪くないもん。あたしだけ異常扱いされてるから嫌だっただけ…』




すごく、綺麗な瞳で見つめるから正直なことを言わなきゃって気持ちになる
そんな強く見つめないでよ…




「ふーん、そ?早く言えよ」


『え、何で?!』




「そういうの何て言うか知ってるか?」


『え、知らない。』



クスッとばかにしたように笑って、王子はゆっくりと口を開いた。




「嫉妬っていうんだよ、オモチャちゃん」




にっこり笑って王子スマイルをすると、ペロと舌を出してあいつはあたしの首筋目がけてその舌を這わせてきた。



『ひゃ…ちょっとやめっ』



それでもやめてくれない王子。
すごくくすぐったいようななんだか変な感じがした。







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