性悪な彼のオモチャ





チクッ




「はい、完了オモチャが命令できるわけ無いだろ?じゃあ、俺は教室戻るわ。お前は次の時間に戻って来いよな?」



『もう、嫌いー』



な、何よこの人。今何したの?
もう、ありえない。危険だよこの王子。




「嫌いでもいいけど、オモチャなのは変わらないから」


『あたしは、オモチャなんかじゃない!』



「あっそ、お前の意見はなし。あのときちゃんと俺の言うこと聞くって約束したんだからな」



『……っ、もう知らない。』




そう言って少し乱れた、Yシャツを調えながら、教室に戻った。



あたしだって、あんなこと言われるんだったら大人しく残ってたもん。こんな人大嫌いっ。



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