性悪な彼のオモチャ

キスマークは俺のオモチャの証





どうやら、いつの間にかさっきの授業は終わり、休み時間になったらしい




『み、未恋それどうしたの?』



紗耶は、驚きながらもにやついているという何とも怪しい表情をした。



『…えっ。何が?』



鏡を渡されて「ここっ」っと指差された首筋を見る。


赤くはれている…これって何?




『あー転校生君にやられたわね、キスマーク。』





ガラッ―…


あたしの後から、涼しい顔をして性悪な王子がやってきた。


紗耶は、クスッと笑って、目であいつを見つめていた



『キ、キス。キスマーク?!えっ、それって…あの性悪っ。』





ありえない…何よ。あたしのこと馬鹿にしてつけたんだ。



ひどい、ひどい。



遊ばれてるっ…あたしのこと遊んでる。



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