性悪な彼のオモチャ
家に帰ってみたら、靴が置いてある…
あいつ、いるんだ。
もう、あたしどうしたらいいの?わかんないよ、結局あたしに誰も助けてくれなかったし。
リビングに入ろうとしたとき、何かにドカっと顔をぶつけたと思ったら、目の前にいたのは―…
「うわっ…出た不細工。」
『あ、性悪っ。』
「何、その呼び方。他に無いのかよ」
『それより、何よこれ!あたし散々友達に冷やかされたんだからね。』
首筋のキスマークを指差し横目であいつを睨んだ。
「あ、それキスマーク。オモチャの証として付けておこうと思っただけ」
いや、つけなくて結構ですけど…
っていうか、つけられた方が迷惑の迷惑の迷惑です!