性悪な彼のオモチャ




『可愛い』



そう思って、猫ちゃんを抱きしめるとすごく毛並みが柔らかい。




あたしは、一人でいるのも心細くなりその猫を連れて昨日来た公園のベンチに座った





『ねぇ、猫ちゃんも行くところないの?あたしも無いんだ』




「にゃん…」




猫ちゃんはあたしに相槌をうっているように鳴いていた。




それにしてもこの猫ちゃんすごく気品があって綺麗。


毛並みも良いし、ノラ猫とは思えない。




まるで猫の中の王子様。
[勝手に♂にしてしまったけど]



はぁ、残念ながら猫の王子様がいても…



人間の王子様がいてくれないとあたしの心は暗くなるばかりだよ




< 69 / 144 >

この作品をシェア

pagetop