性悪な彼のオモチャ

「彼方お前、帰ってきて早々彼女作るなよなー」



「んぁ？お前が男子校なんて入るから悪いんだろ？まぁお前の彼女になりたいって女いるわけないか…あ、１人いるなアイツが。」




あの…あたし、十分その…大河君？の彼女になりたいって思うよ？




だって、彼方君より全然優しそうだし…すごくかっこいいし




「それにしても、本当にそんな可愛い子お前の彼女かよ？」


「勿論。」




「本当か?!」



大河君は疑った目であたしをちらっと見てきた。



いや、あたし彼方君と比べたら月とスッポンだよ。
もちろんあたしが、スッポン



彼方君、性格さえよければねー完璧なんだけどっ…あの性悪さは許せないよ。