性悪な彼のオモチャ
パーフェクト王子様
「よっし、じゃあまず自己紹介するね?俺は、彼方のいとこ。東海林 大河【ショウジ タイガ】よろしくね」
『あ、はぁ。』
笑顔も彼方君に似てる…っと思ったらいとこなんだ。
やっぱりここの家系はかっこいい人ばっかりなのかな?
なんて、他の家族の妄想までしてしまっていた。
「君は何ていうのかな?」
あたしがボーっとしてしまっていたせいで、まっすぐ見つめられた。
『あたしは、南波 未恋ですっ。彼方君とすごく似てますね?』
「えっ…?!」
そう言うと、少しだけ大河君の顔が曇ってしまった気がした。
あたしは、何か悪いことを言ってしまったんだろうか?