性悪な彼のオモチャ
「彼方となんて似てないよ。あいつは俺と違って完璧だからね。それより未恋って名前可愛いね」
大河君…優しそうに笑っているけど、どこか寂しそうな表情をした。
『可愛くないです。あたしには十分大河君も完璧に見えますよ?』
だって、あたしの想像通りなんだもん。かっこよくて優しくてまさに理想そのもの…
彼方君とは大違いだよ。
「俺が完璧?ありえないよ。顔も悪いし性格も悪いなんて完璧じゃないだろ?」
『そんなことないですっ!』
いやいや、十分かっこいいですよ?
それにかなり優しいですし、自分を謙遜しすぎでは?