性悪な彼のオモチャ





『今は妄想してません。』


「じゃあいつもは、してるんだ。何を妄想してんの?!」



なっ。そんな恥ずかしいこと言うわけない…まったくそんなこと聞かないで欲しい




『至って普通なことです』


冷静に答えた。あたしにしてはうまい逃げかただと我ながら関心。




「まっ、聞かなくてもだいたいわかるけど…わかりやすいからな」




じゃ、じゃあ聞かないでよっ



『じゃあ、いいじゃないですか。』


「まっ、いざという時は俺お前に何でも命令できるし…な?!オモチャちゃん」





全く、何で彼方君はこんなにも瞳に差が激しいんだろう?


今なんて優しいなんて、一言も言えない悪巧みを考えている瞳で見ているそんな感じがした。




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