性悪な彼のオモチャ




夕暮れ時に外でやるイルカショー



イルカが、ジャンプした時の水しぶきが夕日に照らされて何とも言えない綺麗さ



『わー!すごい。』



イルカがジャンプする度あたしは手を叩いて喜んでいた。



「どこが?まぁ、お前よりはイルカの方が賢いよな」



性悪のせいであたしの感動は苛立ちという心に徐々に変化していく



『あたしの方が賢いですっ』


「数学、赤点とったくせによくそんなこと言えるな」



な、何でそんなこと知ってるのよ。誰にもこないだのテストの点数言ってないのに…




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