第00夜
‐Ⅱ‐
目を開けると自分の部屋。
「………」
汗だくの体で、明葉は目覚めた。
起き上がる。体に痛みは無い。
普段と何も変わらぬ、部屋の景色。窓の外は暗く夜が続いている。
「美由‐…」
その後、朝が来るまで明葉は一睡も出来ずにいた。
翌日、疲労した心体で登校する。
「おはよう…どうしたんだ? 顔色悪いな」
道の途中、又、坂本が声をかけて来た。
「先輩…。おはようございます、何でもないです」
そう言って笑顔をつくり、明葉は視線を落とした。
学校に着き、廊下を急ぐ。
美由が来ている事を願って、教室の扉を開ける。
が、美由の姿は無かった…。
授業時間が、上の空で流れてゆく。
昼休みが来て、明葉は三年生の教室へ足を運んだ。
そして坂本に、今日の部活を欠席する事を伝えた。
「休むって? …良いけど、明葉ほんとに大丈夫か?」
今朝の様子あってか、坂本は心配そうに言う。
「大丈夫です。急にすいません、心配かけちゃって」
「いや、何でもなけりゃ良いさ。じゃあ俺とアイツらでやるよ」
「お願いします…」
明葉は、坂本に頭を下げた。
学校が終わる頃、空は薄暗く雲が広がり始めていた。
「………」
汗だくの体で、明葉は目覚めた。
起き上がる。体に痛みは無い。
普段と何も変わらぬ、部屋の景色。窓の外は暗く夜が続いている。
「美由‐…」
その後、朝が来るまで明葉は一睡も出来ずにいた。
翌日、疲労した心体で登校する。
「おはよう…どうしたんだ? 顔色悪いな」
道の途中、又、坂本が声をかけて来た。
「先輩…。おはようございます、何でもないです」
そう言って笑顔をつくり、明葉は視線を落とした。
学校に着き、廊下を急ぐ。
美由が来ている事を願って、教室の扉を開ける。
が、美由の姿は無かった…。
授業時間が、上の空で流れてゆく。
昼休みが来て、明葉は三年生の教室へ足を運んだ。
そして坂本に、今日の部活を欠席する事を伝えた。
「休むって? …良いけど、明葉ほんとに大丈夫か?」
今朝の様子あってか、坂本は心配そうに言う。
「大丈夫です。急にすいません、心配かけちゃって」
「いや、何でもなけりゃ良いさ。じゃあ俺とアイツらでやるよ」
「お願いします…」
明葉は、坂本に頭を下げた。
学校が終わる頃、空は薄暗く雲が広がり始めていた。