第00夜
夜、ベッドに入りながら、美由は明葉の言葉を思い出していた。
「又あした、か…」
ひとり、部屋の天井に呟く。
明日、又学校で…。
美由は昨日の夢で、明葉から同じ言葉を聞いたよう感じた。
そのうち美由は、ゆっくりと瞼を閉じていった。
「………」
そして眠りに落ち辿り着くのは、物語の続きのように同じ夢。
美由は又、学校の廊下に居た。
「…居るんでしょ」
現れるであろう夢の怪物に言う。
明葉の言葉の影響か‐。
美由の中で、小さく闘う意志が芽生え始めていた。
が…ひとり廊下に佇む美由の後ろ姿を、化物の視界が映す。
背後から急速に迫る邪悪な影を、美由は振り向く由も無かった。
同じ頃…もうひとり、同じ悪夢をさまよう者‐。
明葉は暗い廊下を歩を進めていた。
「………」
相変わらず明滅を繰り返す照明。合わせて伸びては消える自分の影が、不気味に感じる。
昨夜の化物は何処に居るのか…。
早く美由と出会おう。
今の状況は、獣のうろつく園内を丸腰で迷うのと変わらない。
静まり返っている校内が、余計に不安を膨らます。
明葉は、恐怖を殺し進んで行く。
「又あした、か…」
ひとり、部屋の天井に呟く。
明日、又学校で…。
美由は昨日の夢で、明葉から同じ言葉を聞いたよう感じた。
そのうち美由は、ゆっくりと瞼を閉じていった。
「………」
そして眠りに落ち辿り着くのは、物語の続きのように同じ夢。
美由は又、学校の廊下に居た。
「…居るんでしょ」
現れるであろう夢の怪物に言う。
明葉の言葉の影響か‐。
美由の中で、小さく闘う意志が芽生え始めていた。
が…ひとり廊下に佇む美由の後ろ姿を、化物の視界が映す。
背後から急速に迫る邪悪な影を、美由は振り向く由も無かった。
同じ頃…もうひとり、同じ悪夢をさまよう者‐。
明葉は暗い廊下を歩を進めていた。
「………」
相変わらず明滅を繰り返す照明。合わせて伸びては消える自分の影が、不気味に感じる。
昨夜の化物は何処に居るのか…。
早く美由と出会おう。
今の状況は、獣のうろつく園内を丸腰で迷うのと変わらない。
静まり返っている校内が、余計に不安を膨らます。
明葉は、恐怖を殺し進んで行く。