復讐
三章
7月2日 午後17時05分
いつもより遅くなってやっと家に着いた。
少し、考え事をしてたからでもあるだろう。
ピーンポーン…ピーンポーン……。
イヤフォンを鳴らす。
だが、扉は開かない。
いつもなら、母親がドアの前で待ち伏せしているのではないかと思うくらい、すぐに開く。
ピーンポーン…ピーンポーン………。
やはり、開かない。
仕方がなく、自分のスクールバックに入っている鍵で開けることにし、やっと本当の意味での家に帰れた。