復讐


毎朝、同じことを繰り返しているのだから、いい加減、挨拶もかわしたくないくらい、嫌われているのだということを察してほしいものだ。



真っ正面に座っている母親の顔をなるべく視界にいれないようにしながら、朝ごはんをみる。


ーーまた、同じか…。



毎朝、同じ献立。


白いご飯に卵焼き、熱々の味噌汁に、なぜか牛乳。



さすがに毎日おなじだと、頭がどうかしてるのかと思う。



普通、少しは変えるものではないのかと思う。


だが、母親は変えない。



これが、普通なのか?


いや、ありえない。


ふと、母親が何処かに向かって話しかけた。



「…もう、こんな時間じゃない!早く、学校に行かないと!けいちゃんが来ちゃうわよ」








< 4 / 50 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop