復讐
「好きでした!ずっと…ずっと…」
…!
「いじめられてる速見君をみて、ずっと苦しかった…。だけど、どうすることもできないけど、私が速見君の支えになりたいの!」
僕はその言葉を聞いた瞬間、変な気持ちに襲われてしまい、逃げ出してしまった。
「…!……」
後ろから、須藤らしき声が聞こえる。
でも、僕は無我夢中で逃げた。
自分でも、なぜ逃げてしまったのか分からない。
だが、分かることは須藤から放たれているなにかに対して耐えられなくなってしまった気がする。
目的地はないが、ただただ須藤から離れたい。
それだけの気持ちで走った。
しばらくすると、自分でも行く気はなかった場所に着いた。
まるで、その場所に導かれるかのように、俺がいつもお昼に世話になっている、トイレの近くのベンチに着いた。